自覚症状がなく、放置を続けると重症化しやすい生活習慣病などの病気を早期に発見し、速やかに治療を行っていき、病状の悪化を防ぐといったことなどを目的に行うのが健康診断です。
また健診の結果、これといった病気が見つからなかったとしても、ご自身の健康状態を把握することができるので、健康管理・増進にも努められるという利点もあります。
一口に健康診断といいましても種類は様々あります。当院では以下の健診を行っています。
特定健診（特定健康診査）
生活習慣病に罹患しやすい40～74歳（75歳未満）の医療保険加入者を対象にした健康診断が特定健康診査（特定健診）で、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて行われます。
なお企業に勤められている方につきましては、労働安全衛生法第66条に基づいて行われる健康診断（法定健診）を受診することになります。
特定健診の内容ですが、主にメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）を判定するのに必要とされる検査項目が揃っています。
相模原市が同市の国民健康被保険者である今年度で40～74歳になる方を対象に実施する特定健診の検査項目は以下の通りです。
- 必須の検査項目
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- 問診
- 身体計測（身長、体重、腹囲、BMI）
- 血圧測定
- 肝機能検査
- 血中脂質検査
- 血糖検査
- 尿検査
- 腎機能検査
- 医師の判断によって選択的に実施される検査項目
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- 貧血検査
- 心電図検査
- 眼底検査
相模原市の特定健診の費用や受診方法など詳細につきましては、同市の公式ホームページをご覧ください。
相模原市の「特定健康診査」はこちら
特定保健指導について
特定健診の結果を見た医師から、何らかの生活習慣病に発症する可能性が高く、日頃の生活習慣を見直すことで予防効果が見込めるという方については、特定保健指導が受けられます。
この場合、保健師や管理栄養士などが専門スタッフとなって、これまでの生活習慣を改善するためのサポートをしていきますが、生活習慣病の危険因子が高いと判定された方に「動機付け支援」または「積極的支援」といった内容の特定保健指導が行われます。
費用は無料となっていますので、対象となった方は一度ご利用されることをおすすめします。
相模原市の「特定保健指導」はこちら
法定健診
労働安全衛生法第66条では、事業者は労働者に対して医師による健康診断を行わなければならないとし、また労働者は事業者が実施する健康診断を受けなければならないと明記されています。
この上記の法律に基づいて行われる健康診断のことを法定健診といいます。
法定健診は、大きく一般健康診断、特殊健康診断に分かれ、さらにいくつかの種類に分類されます。
当院では一般健康診断の中に含まれる、雇入時の健康診断、定期健康診断による健診を行っています。
それぞれの検査項目は以下の通りです。
- 雇入時の健康診断（雇入時健診）
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事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません（労働安全衛生規則第43条）。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査（血色素量、赤血球数）
- 肝機能検査（ALT、AST、γ-GT）
- 血中脂質検査（LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド）
- 血糖検査（空腹時血糖、またはHbA1c）
- 尿検査（尿中の糖、および蛋白の有無の検査）
- 心電図検査
- 定期健康診断（定期健診）
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事業者は年に1回（深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回）以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません（労働安全衛生規則第44条）。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査（ALT、AST、γ-GTの検査）
- 血中脂質検査（LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド）
- 血糖検査（空腹時血糖、またはHbA1c）
- 尿検査（尿中の糖、および蛋白の有無の検査）
- 心電図検査
- 定期健康診断では、身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます
